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ユー・ガット・メールと風俗産業

久々にユー・ガット・メール(1998年)を見てみた。もう10年近く経ってるんですね。

2007-08-19 05:33:45

 イントロのCGがすごいレトロな3D。あれ、これ何年前の映画だ~?と思ってみたら1998年。もう10年近く経過してるんですね。これはインターネットの起源とほぼ同時期の映画ですからね。

 ユー・ガット・メールは日本でインターネットが全盛を迎える前の映画だったと記憶している。内容はメル友と恋に落ちるという内容なんですが・・・。今改めて見ると俗っぽいですよね。メグライアンはかわいいけど。その当時はメールやインターネットが画期的で新鮮なものだったから許された映画ともいえる。

 さて、標題のユー・ガット・メールと風俗産業の話ですが、基本的に人類の文化を加速されるのはいつも風俗産業と言われている。それはVHSとベータからはじまり、もちろんPC98シリーズの普及もそれに起因する。最近ではDVDもそうだ。安価でアダルトの充実しているVHS(松下)と高品質でコストのかかるベータ(SONY)の勝敗は松下に軍配を上げる結果となったことは皆様もご存知の事だろう。

 NECのPC-98シリーズに関してもそうだ。アダルトゲームが充実していた。そんなPC98が普及した日本でWindows95が爆発的に普及しはじめたのは当然アダルトがWindows95に対応したことに拠るところが大きい。DVDの普及はPS2の功績も高いが、それまでのセルビデオが1万5000円前後だったアダルトビデオがDVDになる事により当時で5000円前後まで価格を落としたことにより爆発的に普及した。映像を借りる時代から買う時代になったわけだ。

 と、言うことでインターネットに関しても例外ではない。当時、高いパソコンと高い通信料でインターネットやパソコン通信をやっていた人間であればわかると思うが、高い金を払ってやっていたことと言えば海外のアダルトサイトを見ることと、出会い系サイトを使う事だ。人間は本当に単純明快な法則を持っている。

 最近のインターネット業界ではどうだろう。MySpace、mixi、Winny、WinMX、Second Life、まぁなんでも性欲や本能が牽引してると言っても過言ではない。そう、世の中を動かすコンテンツは必ずといっていいほど本能に起因することなのだ。

 私がとても大好きなアップルの製品はどれも本能に訴えかける。MacもそうだしiPodもそうだ(もちろんアップルは性欲に訴えかけるような下品なことはしないが)。人間はどれだけの文明を築いたとしても所詮は動物。理性だなんだと言っても本能には勝てないものだ。

 アップルはその本能に対してより”直感的”という訴えかけをする。グラフィカルで革新的なUIに直感的で革新的な操作性。それはまさにマニュアルを読まずに本能で動かすことができる究極のUIと言えるのではないか。

 風俗産業に対して興味はないが、革新的で直感的なUIには興味がある。わかりやすく、とっつきやすい操作感。そういう創作物を創りたいですな~。言いたいことまですごい無駄に長くなってしまいました…。

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