なんのためのSEO対策なのか。

ここ2~3年、WEB業界ではSEO対策やSEM対策というものが非常に流行っている。検索エンジンに対してサイトを最適化したり、キッチリとしたマーケティングをかけるというものだ。

2006-03-16 14:10:32

しかしながら、そもそもSEO対策やSEM対策とはなんのためにあるのだろうか。
昨年10月よりYahoo JapanもWEB検索を前面に出し、カテゴリ検索などよりも優先順位を高く設定したりと、いろいろと動きが活発になってきている。

私は常々思うのはSEOとはなんの為のものなのか。

検索エンジンに対するアプローチは一歩間違えればスパム行為に他ならない。
SEO対策を講じすぎるゆえに見づらかったりデザイン性が損なわれているサイトを目にすることも少なくない。

つまりSEO対策はエンドユーザをおざなりにした考え方に他ならない。
Googleポリシーが明示しているように、エンドユーザにとって価値のあるサイトこそが評価されてしかるべきである。それを何を間違ったのか”エンドユーザに対してのホームページ”ではなく”検索エンジンに対してのホームページ”を作るというのだから論点ズレも甚だしいのではないだろうか。無論、アクセスが無ければどんなに良いホームページも価値を生まない。しかし、トラフィックを重視するばかりでコンテンツ作りや商材そのものに手を掛けない業者があまりにも多すぎる。

業者もさることながら、トラフィックを得られない事をプロダクションのせいにするクライアントも多い。

ホームページは企業経営と同じで、サービスの向上なくしてトラフィックや利益は得られない。それなのにホームページを出せば自然と利益がついてくると言わんばかりの人間はいかがなものだろうか。

実際に利益や効果をあげているサイトはすべからく努力をしている。

それらを蔑ろにしてSEO対策を叫ぶ様は滑稽としか言えない。

SEO対策とはあくまで”優良なコンテンツ”を見つけてもらいやすくするための対策であり、単純にトラフィックを確保する対策ではない。本当に良いサイトであればSEO対策などを講じなくてもトラフィックを得ることができるはずなのだから。

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